ある山で遭難した四人の男女。その山には天狗が出る迷信があった。

一切その迷信を信じていない四人。夕暮れ。残った食料でペペロンチーノを作っていたら、

ニンニクの匂いに誘われて何かが空からやってくる……。　　　　　　　

2019年秋公演

「さよなら！また13年後ね！」中学三年生の夏。そう言って、彼女は転校して行った。

あの時、彼女がなぜ「13年後」なんて中途半端な数字を言ったのかは、僕にはよくわからなかった。そうしてそれから13年、僕は毎日死んだような目で満員電車に乗っていた。ある日、

その満員電車が急停車する。車内アナウンスが告げる

「ただいま、正体不明の飛行物体と衝突しました」

2019年春公演

美大に通う私は、誰とも話すことなく毎日アトリエにこもっては絵を描いていた。

孤独な私の心の支えは、同じように孤独だった画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。

ある日、私は画材屋で一人の女の人に出会う。どう見ても日本人の彼女は、手に持っていた一升瓶から日本酒をダイレクトに飲むと、突然「私はゴッホの生まれ変わりなの」と言い出した……いやいやいや、この人、何言ってるの？

2018年秋公演